暖かな春の陽射しがだんだん熱くなった頃。
会社の飲み会があったよね。
あの人はもうすでにみんなの人気者になっていた。
同性からはもちろんの事。
女の同僚からも人気があった。

貴方はいつも人に囲まれていた。

そんな貴方を私は少し離れた所から眺めていた。

「主任って素敵だよね。あと10歳若かくて奥さんいなかったら私アタックしちゃうのになぁ〜。」
同期の子が言う。

一瞬ドキドキした。

「そ、そうかなぁ〜。」

私はそう言ってあの人を見た。
その時一瞬目が合った。
けど、すぐ反らされてしまった。

貴方の側に行きたいよ。
貴方ともっと話がしたい。
でも、そうしたら自分が止められなくなりそうで。
理性が私の気持ちを邪魔していた。

それから少しした頃
貴方は私が居るテーブルまで来て、色々話をしてくれたね。
同僚の子が色々質問攻めにするから貴方は少し苦笑いしてた。
「主任の好きなタイプは?」
その瞬間息が止まるかとおもうくらいドキドキした。
すこしの沈黙のあと
「化粧とかちゃんとしてる子かなぁ〜。やっぱり女の子はいつも綺麗でいないとね。」
その後、一瞬私の方をみて少し笑った貴方。

あの行為に何か意味はあったの?