偶然って本当にあるんだね。
春の暖かい陽射しの中
貴方に出逢った。

貴方は同じ会社、同じ部署の上司として私の前に現れた。

貴方はこの時、私の事を覚えていてくれたよね。
「あっ!いつもあの交差点のトコで会うよね!」
貴方はそう言って少し笑ったよね。

少し照れくさかったけどすごく嬉しかった。
でもその嬉しさもすぐ曇ってしまった。

分かった事―。
貴方が15歳も年上な事。
そして奥さんがいるコト。
今まで私のしてた事ってなんだったの?

悲しく虚しい気持ちになった。

諦めないと・・・!
諦められるの・・・?

あの人を想い続けても
ただ辛くなるだけなのに。
そう考えているうちに
涙が溢れていた。

あの人に出逢わなければよかった・・・。

あの人は絶対に手に入らない。
絶対に・・・。