「あー…!ごめん! 頼むから…返事教えて?」 顔の前に両手を合わせて頼む姿があたしの目に映る。 あたしは白くなった息をゆっくり吐いて、話始めた。 「はっきり《好き》って思ったことはなかった。 でも…、今、すっごく嬉しかった。 涙が出そうになるくらい…、嬉しかったよ。」 そう言った途端、本当に涙が出てきた。 「…たしも…、」 「……え…?」 「あたしも…! …――好き。」