シルバーリング



全然ついて行けていなかったあたしの頭。


最後に海原が言った言葉の意味すら理解出来なかった。



「…う、うん…。」


何も分からないまま、曖昧に返事をした。







「だから…。




……――好きやねん。」







海原の言った言葉が、一気にあたしの頭を真っ白にした――。