大きくあくびをしながら、海原はポケットに手を入れた。 「…ものすごく眠そうだね?」 あたしはクスクス笑いながら言う。 「うん…。 今日の部活めっちゃ疲れたあ!」 「なのに待っててくれたの?」 話があるから時間が欲しい、と海原は笑顔で言った。 あたしは何故か、ドキドキしていた。 どうすればいいのか分からない…、 こんな気持ちは久しぶりだった。