――――― あたしが海原の前で涙を流して、1週間が経った。 今の時期は先輩の友達の高校がテスト期間。 だから、陰口が聞こえなくなった。 「お疲れ様でした。」 バイトが終わり、先輩の横を通り過ぎる。 そして、冷たい裏口のドアを開けた。 「寒~い!」 外に出た途端、思わず出てしまった言葉。 ドアに背を向け、振り返ると人影があった。