「体育祭も終わりまして…、」 蒸し暑い体育館の中。 長い校長の話にあたしの前の人は居眠りをしていた。 「…ていやっ!」 小声で言いながら、あたしは愛美の頭を突いた。 「…!!」 ガバッと起き上がって、勢いよく振り向いた。 「フフッ…フフフッ……。」 必死に笑いをこらえる。