「ごめん、またご馳走なって。」 「ん?あはは! 全然いいよ?」 あたしは“お風呂入ってくるね”と残して部屋を後にした。 れいは父親と仲が悪い。 ほとんど時間が合わないからか、最近顔を見てないとれいは言う。 「母さんが死んで、1年後に再婚した奴に関わる気なんてない。」 そう言って、れいは極力世話にならないように過ごしている。