屍都市

その数は一体何百にのぼるのか。

血に塗れ、地獄の底から響いてくるような唸り声を上げ、ズルズルと摺り足で迫ってくる屍の群れ。

国道の道幅一杯にまで広がった軍勢は、静かな殺意を湛えてこちらに近づいてくる。

その眼に感情はない。

あるのはただ一つ。

ニクヲクライタイ。

オマエラノチトニク、オレタチニクラワセロ…!

食欲と本能と殺意のみによって蠢く、人の形をしたケダモノ。

彼らには一片の情もない。

泣こうが喚こうが、女だろうが子供だろうが、容赦なく食らいつき、激痛に悶える人間を組み伏せて生きたまま咀嚼するのだ。