屍都市

何事もやってみるものだ。

彼の体当たりが功を奏し、突破口が開ける。

「さぁ坊や!」

山田は雄大の手を掴む。

「こっちへ!」

雄大と共に走り出す山田。

先程同様に走るスピードは決して速くはないが、ゾンビ達の緩慢な動きと比べれば幾分マシだ。

何とか追いつかれる事なく距離を保って、駅の構内を走り続ける。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ!」

幾らも走っていないのに、びしょびしょに汗をかく山田。

呼吸も相当に上がってしまっていた。