すると約1分後に、村田が現れ、俺は隠れた。

「村田くん!」
と彼女が呼ぶ。

「…誰キミ…。」
と不機嫌そうな顔をしている。

「えっと、同じクラスだった、【高木優美】です。」
 彼女の名前発覚!!
 ってか村田来るの早いな…。


 これが『愛の力』ってやつか!?
 自分で言ってて、少し気持ち悪くなった。


「ふーん。で、なにか用?俺急いでるんだけど。」
「あ、あの、北村くんは来ませんよ。私が呼んでもらったんです。」

「あんたが?」
「はい。」

「なに?早く言ってくんない?」
「…好きです。」

「はぁ?」
「好きなんです。北村くんの事が!!」
 は!!?俺!???


「はぁぁぁぁぁぁ?意味不。」
「えっと…最初は村田くんのこと見ていたんですけど、今はつい、北村くんのこと目で追ってしまって…。」