その時村田が自分にもつけようとした。
 ヤバい!!
 せっかくのチャンスが!!
 間に合えーーーー!!

 一気に手をふりほどき、走る。
捕まったら次こそ終わりだ。
必死で逃げる。

「北村くん!こっち!!」
と手を引かれた。

え?誰…?

しかしそんなこと考える暇がない。



 ただ引かれるがママに、ついていった。