コンコン…

誰かが窓をノックする。

『姫…迎えにきたよ…』

体を小刻みに震わせて凍えそうな由月。

忘れていた。

でも由月との関係はこれで最後だ。

私は真夜中に家を飛び出して由月とホテルへ行った。
青弥…ごめんなさい…

私の罪を許して。