ドアを叩きながら怒っている声が聞こえる
…でもそんなことよりもアヤちゃんを
離したくなくてただ、抱き締める
「もういいよ…リョータ。離して」
体をグッと押され離れようとする
「ごめん。アヤちゃんごめん。
紫音さんかとは何もないから!!
ただの先輩やから」
「…そんな事で許してほしいの?」
だんだんちっちゃくなっていく声、震える体。
今さら言い訳なんてしたって意味ないのわかってる
やし、これだけ言っておくわ
「こんだけ泣きそうな顔させて、
付き合いたいなんて言わへん
そら、付き合ってアヤちゃんとあんな事やこんな事したかったけど…
でも1つオレの気持ちだけは信じて
オレは一生アヤちゃんだけやから」

