芸能人のカレ



聞き覚えのある女の声に
今まで襲われてた睡魔がスッと消えて


机にうなだれてた頭を起こして扉を見る
そこに立っていたのは



「紫音…さん」

「んふ♪来ちゃった」



何が来ちゃったやねん
今、一番会いたくないNO1やったわ


「何か用ですか?あんまり不用意に会ったら
リポーターさんが喜びますよ?」


冷たく言う。
早く帰れ。今はそれしか考えてない



「いーじゃない別に…
本当の事にしてもいーのよ?」



手でゆっくり顔の輪郭をなぞる