仕事が終わるとオフィスを後にして寄り道もせず真っ直ぐ家路に着いた。



ここの所、寝不足が続いているから少しでもゆっくりしなきゃ体がもたない。



車を車庫に入れる時家の前に人影が見えた。



誰かがドアの前で立っている。



あの服装は……拓也…?



車庫へ車を停車させると私は玄関へと回った。



拓也が連絡もなしに家に来るなんて、凄く珍しい。



どうしたんだろうか。