「…お前、女に弱いのかよ。まじかよ~。喧嘩っ早いお前がよ~」
けらけらと笑いながら彰ちゃんを見る男達。
彰ちゃんはその男を睨みじっと見つめてる。
私の見た事のない様な鋭く冷たい視線で…。
「…す、すまん」
彰ちゃんの迫力に圧倒された男が苦笑いを浮かべて頭を下げると彰ちゃんは屋上を後にした。
「彰ちゃんっ!!待ってっ!!」
「着いてくんな」
「たまには一緒に帰ろうよ?」
―――ドンッ―――
気がつくと彰ちゃんは私を壁へと押し付けて冷たく見下す様な視線で私を見下ろしていた。
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