甘くも苦い誘惑に溺れて



「…どこへ行くの?」


「…着いてからのお楽しみだ」


「変な所に連れ込むんじゃないでしょうね?」


「それは、お前の願望か?」


「そんな訳ないじゃない。あなたとは、あれっきりで終わりよ」


「フッ。どうだろうな」




また、意味深な笑みを浮かべてハンドルを握る彼。



彼は…何を考えているのだろうか…さっぱりわからないよ。



暫くすると車が駐車場へ停車した。



駐車場…?