って…駄目よ駄目。 私、何を考えてるの。拓也と一緒に居ると言うのに…。 これじゃあ、昔と変わらないじゃない…昔の自分は卒業したんだから。もうあの時の私じゃないんだから…。 誰かの背中を追い掛けていたあの時の自分は卒業したんだから…。 「優菜。今夜…ずっと傍に居てもいいかな?…帰したくない」 私の考えていた事を知ってか知らずか急にぎゅっと強く私を抱きしめる拓也。 …拓也…不安なのね。 不安にさせてるのね…私…。