甘くも苦い誘惑に溺れて



「…はぁ……知らねぇぞ…」




彰ちゃんは立ち上がると点滴を持てと言わんばかりに私に差し出して、それをぎゅっと抱き締めた。




「…ありがとう…彰ちゃん」




彰ちゃんは私の体を起こすとゆっくりとお姫様抱っこで抱き上げて病室を出て拓也の元へと連れ出してくれた。



彰ちゃんはやっぱり優しい。



私の意見を尊重してくれる所なんて、昔から変わってないんだね。



ありがとう。