甘くも苦い誘惑に溺れて



どうして…彰ちゃんが…?



ニューヨークに居るんじゃなかったの?




「…よかった…優菜……よかった…」




震える声で何度も言葉を発して私の傍へ来ると椅子へと座った。




「……どう……して…?」



「…ちょっとな。今は何も考えず寝てろ」




椅子へ座る彰ちゃんは手を伸ばし私の頭を優しく撫でる。



彰ちゃんの瞳にはうっすらと涙が光っていた。



心配してくれたのね。