「…おい…優菜」 気付かれない様にと姿勢を低くしていると後ろから聞き慣れた低い声が聞こえたと同時に私の心拍数が一気に上昇する。 「…彰…ちゃん」 見つかってしまった…。 こんな人込みの中なのに彰ちゃんは私を見つけくれた…。 見付けてくれた事を嬉しく思う自分が居て…すごく複雑…。 「…少し、話しがしたい」 「…え、ええ」 私達は行き交う人の中でロビーの椅子へ座り少しの間沈黙が続いた。