甘くも苦い誘惑に溺れて

今すぐにでも駆け寄りたい衝動に刈られるも、彰ちゃんが一人じゃない事に気付いた。



彰ちゃんの隣には婚約者が居てその前には見知らぬ男性が立っている。



その光景を見て、私はピンと来た。



きっと…婚約者の父親に違いないと…。



三人は何やら楽しそうに話しながらロビーから出て来るとロビーの前にリムジンがとまりそれに乗って走り去って行った。



私はただ…見ている事しか出来なかった。