「ほら、早く行って。どんな結果でも、優菜なら受け止められるよ」 「…拓也…ごめんなさい…本当に………ありがとう」 私はぎゅっと強く拓也の手を握ると部屋へ入り、二、三日分の着替えをスーツケースへ入れて自分の家へと戻った。 きっと…拓也は泣いてる…。 私にあんな事言ってたけど…寂しいに決まってる。 なのに… ありがとう…拓也。 本当に、ありがとう。