「…そんな…嘘でしょ…」


「…優菜」


「…ヒクッ……そんな…黙ってっ…どうして…ヒクッ…」



泣き崩れる私の背中を拓也は優しく摩ってくれてた。



私の涙が止まるまで…ずっと。









その後、学校の先生に聞いたら彰ちゃんは、おじさんの仕事の都合でニューヨークに行ったと聞かされた。



ニューヨーク



私にとって…とても遠い国…。



…私の知らない国。



追い掛けたくても…追い掛けられない…遠い所…。