甘くも苦い誘惑に溺れて



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「はぁ。疲れた…」


今日は久し振りに電車で通勤して、今駅から家へ向かって歩いている。



今日こそ早く寝なきゃ体がもたないわ…。



今日は一日眠たくて…なんだか頭が上手く廻らなかった…。




「…なぁ。ちょっといいか?」




ぼ~っとしたまま歩いていたら目の前には彼が立っていた。



名前は…恭也…だったかしら?




「…ええ」




いつにも増して深刻そうに見つめる彼。