甘くも苦い誘惑に溺れて



「…さっきは、ありがとう…」


「嫌。あんた…マジで警官なんだな」


「…逃げられそうになったけどね」




彼が居なかったらきっと逃げられてた。



彼のお陰で連行する事が出来たんだから。




「だな。…それより……嫌…いい…」


「何よ?言いかけて、止めないでよ」


「…何でもねぇよ」





ヒラヒラと私に手を振ると女と歩いて行く彼。



何を言いかけたんだろ…。



彼は…心配して来てくれたの?