「…ねぇ。何してたのって聞いてるの」 捩っている腕に力が入りぐっと押さえつける。 後もう少し力を入れると男の手首は折れてしまう程までに来ていた。 「いででっ!…もうしませんからっ…すみませんでしたっ!」 必死に謝る男とは違う気配を感じて振り返ると街灯に照らされた人影が遠ざかって行った。 もう一人…誰かが居たって事?