電話を切って、夕飯の支度を始める。
ほどなくして、ハルイチがやってきた。


『コレ、愛理ちゃんに!』


手渡されたのは、野菜を使ってケーキを作る、最近、近所で話題のケーキ屋さんの包みだった。


『ありがとう……。』


『ケーキじゃなくてプリンで悪いんだけど。』


『嬉しい。』