「はい、どーぞーニコ」

中は真っ白で生活している感じがしない…。

「ココア飲む?」

「うん…」

「ねぇ、匡クンて一人暮らし?」

「…うん、そうだよ!」

…今の間…何??

「ふぅん…凄いね…」

「ふふふ。はい、ココア☆」

…ん?このカップ…女用??

「これって…」

「ん?亜美ちゃん用~ニヤ」

「はぁ…」

「うそうそ。鋭いね~…俺にも彼女が居たんだよね…ニコ」

「…」

やっぱり。

「まぁそれは置いといて、亜美ちゃんは?」

「へっ?」

「あんなに雨降ってたのに傘もささずに居た理由…」

「えっ…」

翔…。

「まさか…翔クンじゃないよね?」

「ん?!」

「そうなんだ…」

「いやっ…違くて…」

「でも、亜美ちゃんを泣かせたんだよ?!」

「それは、ただ翔が好きな…」

「?」

「っ…何でもないよっ…」

翔に好きな人がいるかもっ!なんて言えないよっ…。

「…今日泊まる?」

「えっ…」

「暗いし、雨やまなさそうだから」

「そっそんなにしてもらっちゃ…!」

「いいよ☆家に電話しておいでニコ ご飯作ってるね~♪」

「…」

…。

「泊まり??いいよぉ~♪泊まってらっしゃい」

プチッ。

「…」

それでも親かっ!!

「…ん」
いいにおい~…。

「おっ!OK貰えた?」

「うん; いいにおいするね?」

「あぁ、オムライスだよ☆」

…すげー完成度!

「さぁ食べて♪」