「俺?俺も別にそんなこと思わねーけど。」


「…じゃあこの体勢は何だ、きみ。説明したまえ。」



 つーかコイツさっきまでテレビが恋人だったじゃん!


 ちらりと恋人の方を見ると、無残にも画面が消えて捨てられた状態…。



 乗り換えはやっ…じゃなくて!!



「てか、性欲処理ならあんたのケータイのメアドの女にでも頼め!!最近モテ期きてんじゃん、あんた!」


「バカ、俺は中3からずっとモテてる。」


「そんなん聞いてんじゃない…っひゃっ」



 桐がスカートに手を入れて、ふとももを撫であげる。



「ちょっ、やだ…」



 あたしが体をよじっても、桐はどうしても逃がそうとしない。



 …どうしよう。


 このままじゃ、このままじゃ…!



「…わかった!わかったからっ!」