きっとそうだ。

今日は日が悪い…幸いな事に今日は私の執刀するオペは無い。

早めに対処して自身にまとわりつく厄を取り除くという手もある。

だが…私は医者なのだ。

いつ何時緊急事態が起きないとも限らない。

それを考えたら…私事で職務を疎かにする訳には、いかない…だが

"シクシク…センセ…ナンデ?…アタシシニタクナカッタヨ…"

再びそんな声が聞こえたら…

「和田先生…やっぱりおかしいですよ。内科の方に連絡しときましょう。医者の不養生なんてシャレになりませんから」

放っといてくれ…私は病気なんかじゃないんだ。

これは、私の失脚を狙った陰謀が着々と進んでいるのだ。

間違いなく…着々と…目に見えぬ場所で誰かが…

一体誰が…?