でも翔にとってはそんな簡単ではなかった。 大切な人を失うという事は色々な気持ちが入り混ざったもっと複雑なもので、彼もまたそれに苦しんでいた。 でも立ち直らなきゃいけない。 総長の自分がしっかりしなきゃいけない。 わかっている。 理解できている。 でもやっぱり踏み出す事が出来ない。