「はっ…夢中になる程良かったのかよ俺の血は…」



正直良かった…今までの中でダントツ一番かも…



甘い血…身体の奥が疼く…欲する



──この血が欲しい



初めてだった…夢中になるほど自分から欲したのは…



熱を帯びた顔を両手で押さえふと隣に目をやる



静かに寝息をたてる天音



「はぁー…ごめんね」



あたしどうしちゃったんだろう…眠る天音に誤りそっと触れてみる