昨夜だけじゃない… ホントは時々感じていた誰かの熱い視線 「天音だったんだ…」 ふぅーっと息を吐くと今だドキドキと高鳴る胸を落ち着かせる 「なぁーんて浸ってる場合じゃないわね…まずいわよねぇ」 鬼の形相でまくし立てる爺の顔を思い浮かべて身震いするマリアだった ────… ───… ……… ──そして放課後 「早く行こうぜ」 校門の傍でポケットに両手を突っ込み"くっ"と笑う天音が待っていた