「マリア…女の子なんだから夜回りはやめなよ」 「嫌よ…悪い奴を懲らしめて何がわるいの?そりゃぁちょこっと血を貰うこともあるけど…」 「誰かに見られたらどうするんだよ…」 「大丈夫よー…多分あははっ」 「はぁーっ知らないからねっ僕は…」 眼鏡をくいっと上げると金色の瞳を輝かせ足早に教室へと戻っていった そんなあたし達を見つめる人影 「綾小路 マリアかっ…ふっ」 その人はあたし達が遠ざかって行く姿をじっと見つめていた