「……だから頼る人は恵那しかいなかった」



何も言えなかった。



面倒なことがいやだった。
巻き込まれたくなかった。



そんな最低な気持ちが里を苦しめてた。




「親身に相談乗ってくれたよ?



……もう頼れるのは、信頼できるのは
恵那だけだった…なのに……」




そこまで言ってしばらく黙り込んだ。
……なんとなくだけど、察しはつく









「うちへのいじめの首謀者は…




――――― 恵那だった。」