「これがシュークリームなのか!」

 目の前に置かれている薄茶色の固形物がどうやらそうらしいのだ。

 しかし私はシュークリームなるものを知らないので、これがシュークリームなのかは、判別できない。

 ただこれが入っていた箱には確かにシュークリームと書かれていたのだから、おそらくこれはシュークリームなのだろう。

「食べるぞ、食べてしまうぞ!」

 私は大声で周囲に確認するように質問した。当然どこからも返答はない。私一人しかいないのだから当たり前なのだ。

 手にした瞬間指が外壁がへこみ、外装がボロボロとはがれ出した。