「あっ、あったあった! 僕二組!!心は?」 「俺は…三組。」 隣に立つ一樹は肩を落とし落ち込んだ。 「早く俺離れしろよ。」 一樹の肩を軽く拳で叩き、昇降口を出た。 「心!どこ行くの!?」 後ろから一樹の声が聞こえたが、振り向かずに「トイレ」と一言言い体育館の方へ足を向けた。 入学式に参加する生徒と保護者の波を避けながら体育館の横を通り抜ける。 「いい場所発見。」 視線の先には満開の桜。