俺も健全な男の子なわけで…


「卒業式…」


「--えっ?」


胸に埋めていた顔を上げた葵。
澄んだ青い瞳に上目づかい、ドキッと胸が高鳴った。


「--卒業式終わったら葵の全て貰うから。」


「--っ…」


顔を赤くし視線を逸らした葵の顎を持ち唇を合わせた。


「---んっ…」


葵から漏れる声に体が熱くなる。
ピンク色の柔らかい唇からそっと離れ


「--あおの初めて俺に頂戴?」


「うっ、うん…」


「--あお、すげぇ好き。」


桜の木に見守られながら愛を言葉を囁く…