「私入ってもいいの?」 目の前にはテレビで見るようなテレビ局の入り口 「行くぞ」 「ちょっと待ってよ!」 宮川くんを慌てて追い掛けた 宮川くんは関係者専用のパスを警備員に見せてすんなり中へ入った だけど私は 「ちょっと君。一般の子は立ち入り禁止」 警備員に止められた 「あの……私ミツ……さんの」 どうにか言い訳を作っていたら 「すいません。こいつ俺の連れなんで」 宮川くんは“ミツ”の営業スマイルで警備員に笑い 私の腕を引いた