「そんなんじゃ、この子の未来の夫失格よ?」


「君まで悪のりするなよ。」


「お母さん、やっぱりいいわ。お父さんは譲ってあげる。」


「どうして?」


「だってお母さんと敵同士なんて嫌なんだもの。」


「やっぱりお前は優しい子だね。」


女の子は頬をピンクに染めて、照れながら言います。
「それでねっお姫様になるの!」


「お姫様!?なれるわ!あなたは可愛らしいもの!」


「じゃあ、お父さんは王様だね。」


「そうよ!それで毎日舞踏会で踊るの♪」


この家族はとても幸せでした。


…そう、とっても…。