シンデレラ~あなたが羨ましくて~

「…うん…。」


「…私はっ…苦しくてっ…逃げ…て…でもっ…そんな…自分が…嫌っ…で…。」


何でかしら…?
昔も…今も…
この人の前だと涙が我慢出来ない…。


「今もっ…涙…我慢…出来っ…ない…し…貴方…はズル…いっ…。」


ホント…ズルい…。


「いきなり…現れ…て…いつっ…も…全部…持って行かれっ…ちゃうん…だもの
…」


「…それって…。」


「…ばかぁ…。」


「昔…
兄さんが城を抜け出しては見に行く女の子が居たんだ。

どんな子だろう?って見に行くと何か特別なところは無いのに、何だか見てるだ
けで安心するんだ…。

二回目にその子を見に行くと家を飛び出して公園に走っていった。

慌てて追いかけると公園で彼女が泣いてて…
話してくうちにこの子を守りたいって思った。

多分…それが恋っていうんだろうなって…。

でも…約束を守れなくて…。

兄さんはまだその子を見ていた。
その子が引っ越ししてもね…。

多分…あの頃すでに僕らは互いの気持ちが分かっていたんだと思う…。」