シンデレラ~あなたが羨ましくて~

男の子は哀しそうにうつむきました。


それでも女の子は続けました。


「私はただお父さんにもう一度笑ってほしかったの…
一秒でもいい…一瞬でだって良かったわ…。

ただあの頃みたいに笑ってほしかったの…」


女の子は泣きそうになって口をつぐみました。


我慢しなきゃ…


泣いちゃだめっ!


すると男の子はキュッと抱きしめてくれました。


「泣いてもいいよ?我慢しないで?
涙はためると辛くなるんだ。いっぱい泣いて、めいいっぱい泣いて…そしたら涙は枯れて、笑顔になれるから…」


泣かないでって言ってほしかった…どうしてそんなこと言うの?
私が泣いたら、私が弱音を吐いたら、誰がみんなの心の支えになるの…?


そんな気持ちとは裏腹に、女の子の目からは一筋の涙が零れ落ちました。


「っ!」