「いつもは笑うっていうより微笑む感じだものね…。」


人に心が伝わるってすごく…
なんて言うか…嬉しいわね…。


飲み物はお城の人がお盆にのせて持っている。


でも…これは…人が多くて辿り着けないわ…。


「あのっすみません…。」


ドンッ


「きゃあっ」


おばさんにぶつかって転んでしまったわ…。


…恥ずかしい…。


「大丈夫ですか?」


私に手を差し出したのはすごく綺麗な顔立ちの男性だった。


「す、すみません…
ありがとうございます。」


「いえ…。全く酷いものですね…?」