「貴女は我慢しすぎかもしれないわね…?
我慢するのって大変でしょう?
たまには泣いても良いんじゃない…?」


「お姉ちゃんも泣かないけどね…?」


「私の場合は…涙を見られるのが嫌いなのよ…。」


それに…もう…人前で泣かないって決めたから…。


ホント…いつから泣いてないんだろ…。


昔は…いつも、自分の部屋で静かに枕を濡らしてた…。


昔はね…。


「プライド…?」


「…それも含むわ…。
貴女は何で泣かないのよ…?」


「…いつ泣くべきか分からないから…。」


「…?」


「だっていつ泣いていいのかなんて…分からないじゃない…。
分かんないんだから
我慢するしかないじゃない…。」