「そんなことありません!じいはいつでも王子と以心伝心・一心同体です!王子
の考えなどガラス戸のようにすけすけで見えております!」


「俺は見えねーよ…。
ちなみにじいと以心伝心とか一心同体なんてなった覚えは…」


「じいのお心が見えないのですか!?
王子のお心はこんなにも見えるというのに…。
いやはや…運命とは残酷ですねぇ…」


「お前が…誤魔化そうとしてるのは手に取るように分かるけどな…?」


「誤魔化すなんて滅相もありません!
ただじいは…じいは…王子への愛を…」


「はり倒すぞ?」


「またそんなことを言って…。
じいは分かっております!
愛情の裏返しだと…。
今流行のツンデレだと…。」


「もういいから耳かせ!」


「王子!
なりません!
こんな人前で!
…優しくしてくださいね…?」


「…死んでしまえ…!」