丁度校門を通り過ぎたところで… 「…那古っ」 …? やばいな私… 雪のこと考え過ぎて幻聴まで聞こえてきたかも… こんなとこに雪がいる筈ないのに… そう考えると胸が苦しくて… 涙が溢れそうになった。 「…っ、那古っ那古っ那古!」 パシッ えっ? 私はある人に腕を掴まれて… 振り返るとそこには… 「雪…………なんで?」 本当に雪がいた。