でもあの最悪な時間は確かにあった。

体が……

覚えてる。


やっぱりわたしはレイプされたんだ。


そう分かると同時になぜか、ホッとした。


『大丈夫……か??』

柚ちゃんの声が
言葉が涙を吸い取ってゆく。

「うん…
大丈夫だよ」

『オレ今すぐ飛んで行きたいんだか
時間が時間だしなぁ
ごめんな』

「うんうん」


しばらく話して電話をきった。