何も話さずひとりの男は車を走らせ始め、もうひとりの男はわたしの口を抑えた。 一瞬、知っている人のイタズラかと思った。 だけど男たちの顔を見ても まったく知らない顔で。 かなり焦った。 自分はこれからどこに行くんだろう 自分はこれからどうなるのだろう… 不安で不安で。 殺されるカモしれない そんなイヤな考えが頭に浮かぶ。